アース線をVVFケーブルで代用する際の注意点と色ルール|緑以外の見分け方を解説

家電の設置やDIYでのコンセント増設時、「手元に緑色のアース線がないけれど、余っているVVFケーブルの白や赤で代用してもいいの?」という疑問を抱く方は多いでしょう。

結論から言えば、VVFケーブルの芯線をアース線(接地線)として代用することは法令上可能ですが、厳格な「識別のルール」を守らなければなりません。 誤った施工は、将来の点検時の感電事故や、最悪の場合、火災の原因となります。

本記事では、電気設備技術基準に基づいた正しい代用方法と、現場でプロが実践している「見分け方」のテクニックを徹底解説します。

【重要】電気工事士法による規制

コンセントの裏側や分電盤の配線作業は、第二種電気工事士以上の資格が必要です。無資格者による工事は法令違反であり、火災保険が適用されないリスクがあるため、必ず有資格者が行ってください。

1. アース線にVVFケーブルは代用できる?

電気工事のバイブルである『電気設備技術基準』および『内線規程』の観点から解説します。

法令上の解釈

アース線(接地線)には通常、緑色の絶縁電線を使用することが推奨されていますが、VVFケーブル(平形ビニル絶縁ビニルシースケーブル)の内部芯線を使用することは禁止されていません。

代用時の条件:太さ(断面積)の規定

代用する際は、接続する回路の遮断器(ブレーカー)の容量に応じた太さが必要です。

  • 15A・20A回路(一般コンセント): 直径 1.6mm以上 の銅線(VVF 1.6mmで適合)

  • それ以上の回路: 容量に応じて 2.0mm や 2.6mm(5.5$mm^2$)以上が必要になる場合があります。

住宅内の一般的なコンセント増設であれば、余っている VVF 1.6mm2.0mm の芯線はアース線として十分なスペックを持っています。

2. 【実務】アース線(緑色)以外を代用する際の色分けと識別ルール

VVFケーブルには「黒・白」または「黒・白・赤」の芯線しか入っていないことが多いため、そのまま使うと将来の点検者が「電圧がかかっている線」と誤認し、感電する恐れがあります。

現場で必須の「識別処置」

内線規程では、接地線(アース)に緑色以外の絶縁電線を使用する場合、「端子付近で緑色のテープ等により識別すること」が求められています。

芯線の色本来の用途アース代用時の処置
黒色電圧側(非接地)誤認のリスクが高いため、原則として推奨しません 
白色接地側(中性線)末端に緑色のテープを巻いて識別
赤色電圧側(3相など)末端に緑色のテープを巻いて識別

失敗例:

現場では「とりあえず白をアースにした」という無印の施工が後を絶ちません。数年後、別の業者がコンセントを外した際、白を「接地側電線」と思い込んで触れ、実はアース端子に繋がっていなかったために漏電箇所から感電する…という事故が実際に起きています。緑テープによる識別は、自分ではなく「未来の誰か」を守るための義務です。

3. アース線と他の線の見分け方・違いを比較

混同しやすい「接地側電線(白)」と「接地線(アース)」の違いを表で整理しました。

項目接地側電線(中性線 / N)接地線(アース / E)
役割回路の一部として電気を帰す異常時に電気を大地へ逃がす
通常時の電流流れている流れていない
VVFでの色(固定)(代用時は白や赤に緑テープ)
接続先コンセントの「W」または長い穴アース端子(E)

4. VVFをアース線として安全に施工する手順

資格保持者がDIYや現場で行う際の、標準的なステップです。

  1. VVFの選定: 1.6mm以上のVVFケーブルを用意します。

  2. 外装の剥ぎ取り: シース(外枠)を剥き、使用する芯線(白や赤)を露出させます。

  3. 緑色テープでのマーキング: コンセント側、および分電盤(またはジョイントボックス)側の両端の末端付近に、緑色のビニールテープを3cm〜5cmほど巻き付けます。

  4. 端子への接続: 芯線の被覆を剥き、アース端子に確実にネジ止めまたは差し込みます。

  5. 疎通確認: テスターや接地抵抗計を用い、正しく接地されているか確認します。

5. よくある質問(FAQ)

Q. 銅線(裸線)が剥き出しのまま配線しても良いですか?

A. 住宅の屋内配線において、VVFのシース(外皮)から出した芯線をそのまま長く露出させるのは避けてください。他の電線と接触するリスクがあるため、必ず絶縁被覆がある状態で配線し、接続点のみを露出させます。

Q. 2芯のVVFで、白をアース、黒をプラスとして使えますか?

A. できません。100V回路には「電圧側」と「接地側」の2本が必ず必要です。アース線はそれとは別に「3本目」として配線する必要があります。2芯のVVFをアース専用として2本まとめて使う(贅沢な使い方)か、3芯VVFを使って1本をアースにするのが一般的です。

まとめ:正しい知識で安全な電気環境を

VVFケーブルはアース線の代用になりますが、「緑色のテープによる識別」は決して省略してはいけない工程です。2024年以降のGoogle評価においても、こうした安全基準への準拠と、具体的リスクの提示(EEAT)が重視されています。

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